予備校の寮の費用は?
浪人生が予備校の寮を利用した場合の、料金詳細について解説します。通塾費と合わせてどの程度の費用が必要なのか、また寮費の内訳や大手予備校の寮費比較などもお伝えしますので、入寮を検討する際の参考にしてください。
■寮費に含まれるのは朝夜の食事代と高熱費
寮費に含まれるのは、一般的に朝夜の食事代や光熱費です。基本的には、生活するために必要なものは費用の中に含まれていますが、昼食代・交通費・教材費が別途必要です。寮費の他に仕送りも視野に入れておく必要があります。
■大手予備校の寮費比較
各予備校の寮では、大学の合格に備えられるよう、設備や食事が整っています。同じ予備校でもいくつかの寮を抱えていて、料金や所在地、規模など様々です。
以下で各塾の費用の詳細を記載しますが、あくまで参考程度にご確認ください。実際に入寮を決める場合は、直接塾に問い合わせ、料金詳細を確認しましょう。
駿台の寮費
駿台予備校の寮は、生活に必要な家具や備品が備えられていて、入寮後すぐに勉強ができる環境が整っています。自習室には過去問題集が揃っていて、寮生なら自由に使用できます。さらに、各種セキュリティシステムを備え、安全管理も徹底しています。
以下の表では、駿台予備校の都内の寮を1ヶ所設定し、料金の詳細を記載しています。
入寮費 | 約170,000円 |
保証金 | 約60,000円 |
寝具リース代 | 約25,000円 |
電気料金費 | 約780円+使用分(月ごと) |
通信設備料 | 約3,600+使用分(月ごと) |
月額 | 約171,700円 |
年額 | 約2,015,800円 |
河合塾の寮費
河合塾の寮は、受験に向けて、規則正しい生活が送れるよう配慮しています。寮に直接学習アドバイザーが出向き、相談や質問に対応してくれます。「寮生活では、仲間と打ち解けやすく、共に志望校を目指せる環境がある」という口コミもあり、評判は良さそうです。
以下の表では、河合塾の都内の寮を1ヶ所設定し、料金の詳細を記載しています。
入寮費 | 約120,000円 |
水光熱費 | 約10,000円(月ごと) |
月額 | 約143,000円 |
年額 | 約1,650,000円 |
四谷学院の寮費
四谷学院の寮は、整ったセキュリティに加え、寮長・寮母が常駐し、毎日寮生の様子を見守ってくれます。朝夜は、栄養士によって管理された、美味しい食事を提供してくれます。実際に寮生活を送った生徒の口コミにも、セキュリティや設備、食事に対する評価の声が上がっています。
以下の表では、四谷学院の都内の寮を1ヶ所設定し、料金の詳細を記載しています。
入寮費 | 約150,000円 |
保証金 | 約150,000円 |
寝具リース代 | 約22,000円 |
管理費 | 約199,000円 |
光熱費 | 使用分別途支払い |
月額 | 約93,500円 |
年額 | 約1,456,000円 |
代々木ゼミナールの寮費
代々木ゼミナールの寮は、寮長はじめ寮スタッフの目が行き届いていて、生活態度や模試参加の有無などをしっかりチェックしてくれます。寮生面談も行っていて、学習方法や生活上の悩み、志望校の選定など、生徒一人ひとりに寄り添った指導をしてくれます。
以下の表では、代々木ゼミナールの都内の寮を1ヶ所設定し、料金の詳細を記載しています。
入寮費 | 約150,000円 |
光熱費 | 使用分別途支払い |
月額 | 約158,100円 |
年額 | 約1,731,000円 |
■授業料と寮費の合計額
ここでは、授業料と寮費の合計額を予備校ごとに記載します。浪人生が一年間受験勉強に専念できる環境を作るには、寮費と授業料、双方の金額を把握することが必要です。
寮費は寮のグレードや立地などで料金が異なり、授業料も選択するコースや科目で異なります。あくまでも参考程度に確認しましょう。
費用 | 駿台 | 河合 | 四谷 | 代々木 |
年額授業料 | 約487,000円 | 約730,000円 | 約854,800円 | 約870,000円 |
年額寮費 | 約2,015,800円 | 約1,650,000円 | 約1,456,000円 | 約1,731,000円 |
総額 | 約2,502,800円 | 約2,380,000円 | 約2,310,800円 | 約2,601,000円 |
■一人暮らしの場合との料金の違い
寮と一人暮らしの生活費用を比較すると、寮生活をする学生の方が年間で約20万円低いというデータ(*1)があります。具体的には、昼間部に通う大学生の一人暮らし(アパート、下宿など)の生活費平均は年間約220万円です。一方、学生寮住まいは年間約200万円です。
寮も一人暮らしも、ランクや土地によって費用に幅はありますが、一般的には寮の方が生活費がかからないようです。
(*1:独立行政法人日本学生支援機構が公開する「平成28年度 学生生活調査報告」 の「居住形態別学生生活費」参照。)
寮から予備校に通う場合と一人暮らしで通う場合の違い
予備校に通う場合、寮と一人暮らしでは、どのような違いがあるのでしょうか。ここでは、学習面・食事面・通塾面の3つで比較しているので、料金とあわせて寮生活の特徴も確認しましょう。
■学習に集中できる
寮生活には、学習に集中できる環境があります。具体的には、日中は予備校で勉強し、その後寮で自習する、という勉強中心のスケジュールで生活を送れます。寮の仲間と、志望校や将来のこと、気持ちなどを共有でき、モチベーションが高まります。
一方、一人暮らしの場合、寮に比べて自由な生活を送れますが、自炊などに時間を取られます。さらに、自己管理ができない、友達の誘いを断れない、などの要因で、学業に身が入らない生徒も中にはいるかもしれません。
■栄養が整った食事がある
多くの予備校の寮は、栄養のバランスを考えた食事を毎日朝夜に提供してくれます。受験を乗り越えるためには、食生活がしっかりしていることも大切です。
実家から離れた生活は、「食事がおろそかにならないか」「偏った栄養の為に体調を崩さないか」など心配になりますが、寮生活なら食事面も安心です。
■通塾時間が削れる
寮の立地は比較的予備校に近いため、通学時間は短ければ10分以内、長くても30分程度が一般的です。寮生活は、実家や下宿から電車で片道1時間以上かけて通う生徒に比べ、通塾時間を大幅に削れます。
さらに、通塾の時間は通勤ラッシュの時間帯と被ります。予備校との距離が近いということは、満員電車のストレスも軽減できるでしょう。
寮を決める基準
料金の他に、寮を決める基準として以下のようなものが挙げられます。
・セキュリティ体制が万全か
・予備校からの距離は近いか
・栄養のバランスが取れた食事を提供してくれるか
・自習室やサポート面で学習環境が整っているか
生徒が受験勉強に専念できるよう、料金だけでなく、上述の基準もしっかり押さえて比較検討しましょう。
寮の費用と環境を総合的に判断して入寮を決めましょう
大手予備校4社の寮の料金比較を、年間授業料との総額を含めてご紹介しました。加えて、環境面や食事などの、入寮を決める際の基準や、寮生活と一人暮らしの違いについても解説しました。
予備校の寮費は、決して安い金額ではありませんが、多くの寮が受験勉強に専念できる環境をしっかり整えています。各寮の料金の把握と共に、各予備校の寮の特徴や一人暮らしとの違いについても理解し、入寮を判断しましょう。
各塾・予備校の料金記事はこちら
- ITTO個別指導学院
- 英検アカデミー
- 栄光の個別ビザビ
- 英進館
- KATEKYO学院
- 河合塾
- 河合塾マナビス
- 北九州予備校
- 京進スクール・ワン
- 個別教室のトライ
- 個別指導学院フリーステップ
- 個別指導塾スタンダード
- 佐鳴予備校
- サピックス(SAPIX)
- 秀英予備校
- 城南コベッツ
- スクールIE
- 駿台
- 駿台個別教育センター
- 大学受験ナビオ
- 鉄緑会
- 東京個別指導学院
- 東進衛星予備校・東進ハイスクール
- TOMAS(トーマス)
- TOMEIKAI
- トフルゼミナール
- トライプラス
- ナビ個別指導学院
- 能開センター
- 藤井セミナー
- 増田塾
- みすず学苑
- 明光義塾
- メディカルラボ
- 森塾
- 四谷学院
- 代々木ゼミナール
- 臨海セミナー
- 早稲田アカデミー
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