芝浦工業大学柏中学校の基本情報
■教育理念と設立年度
芝浦工業大学川中学校の掲げる教育理念は、「創造性の開発と個性の発揮」
創造性とは一人一人が新しい理想と価値を実現するもの。個性と言うのは人を思いやれる心を持ったうえであるもの。などの独自の定義をされていています。
その理念を目指して生徒たちが成長ができるようにし、総合力としての人間性の能力を高める教育を目標に設定して、教育を行うというのが、この教育理念です。
学習面においては、中高一貫校として中高一貫を前提とした教育を行います。2年までに主要三教科を中心に基礎学力の養成を計る学習を行い、中学3年以上になれば、より応用の利いた授業を行います。
芝浦工業大学柏中学校は、1980年に設立され、それ以降ずっと柏市の郊外、増尾城址公園に隣接する静かな自然の中に校舎を構えています。
豊かな自然の傍でゆったりと勉強に集中することのできる環境が整っていると言えるでしょう。
■芝浦工業大学柏中学校の生徒数と併設および系列校
総生徒数は470名です。
1年
男子135名
女子64名
2年
男子128名
女子64名
3年
男子134名
女子45名
総勢男子397名、女子173名、こちらが芝浦工業大学柏中学校の生徒数の内訳です。
併設校および系列校には芝浦工業大学、芝浦工業大学中学高等学校があります。エスカレーター式に進学できます。
■入試情報
試験区分は第1回から第3回までの合計3回分として区分されます。
なお、芝浦工業大学柏中学校は帰国子女の受験も可能にしていますが、募集人数は若干数名となり、他の試験の募集人数に加えて扱われ、特別な枠組みは用意されていないので注意しましょう。
■受験料
基本の受験料は22,000円です。とはいえ、こちらは単独出願の場合のみにかがります。
もし仮に1回から3回のうち2回以上に同時出願する場合36,000円となりますので、覚えておきましょう。
■選抜方法
第1回・第2回
45分100点の国語と算数、75点40分の理科社会の四教科で試験が行われます
※帰国子女は学力検査後に面接を行いますが、帰国子女でも同時出願の場合は、最初の1回のみに面接が行われます。
第1回の試験に関する情報
募集人数は110名です。
試験日1月23日で、合格発表日1月24日になります。
第2回の試験に関する情報
募集人数は第1回の半数の55名です。
試験日1月27日、合格発表日は1月28日になります。
第3回
第3回のみが試験方法が変更され、課題作文になります。
人文社会テーマ、理数系テーマそれぞれ45分ずつです。
第3回の試験に関する情報
募集人数は最少の15名です。
試験日2月4日、合格発表日は2月5日になっています。
前年度との比較
前年度に関しては募集数は変わらず、
受験者数 | 合格者数 | 倍率 | |
第1回 | 825名 | 388名 | 2.1 |
第2回 | 446名 | 104名 | 4.3 |
第3回 | 78名 | 35名 | 2.2 |
全員が入学したわけではありませんが、倍率はかなり低めですね。
なお第1回第2回の四教科での試験では、それぞれの合計点が350点中、最低合格点は187点と197点となっています。
■芝浦工業大学柏中学校の部活動について
運動部
運動部は10の部活があります。
その中でも男女ともにソフトテニス部の人数が多く、人気の高い運動部になっています。
ハンドボール部とバレーボール部、ダンス部は女子部のみが活動しており、男子の部はありません。
逆に男子のみの部活動はサッカー部、野球部、バスケットボール部の三つになります。
運動部は週4日1時間30分の活動時間になっており、他の一般的な学校の部活動と比べると時間は短めになっています。
文化部
7つの文化部があります。文化部としては少々少な目な数になっています。
基本的には週四日の活動、時間は1時間30分となっており、部活動が行える時間や日にちは少な目です。
吹奏楽部と科学部に部員数が多数いますが、逆に美術部、英語部が二人のみと最少人数になっています。
■高校および卒業生の大学への進学状況
高校
高校進学は系列校の芝浦工業大学柏高校へ進学するようになっており、原則として希望者は全員進学可能です。高校進学に際する受験が無く、ほとんどの生徒が進学している状況です。
一例として挙げれば、2015年度の卒業者は193名中、188名が進学しています。
国公立
大学付属の高校へ進学することもあってか、国公立大学への進学者は少数で、ほとんど一桁くらいの人数がいくつかの国公立高校に進学しているという状況です。
ただ、千葉大学には年間10名以上は進学しているようで、地元の国公立大学へ進学する意思を持っている生徒はいるようです。
私立大学
早稲田や上智大学などの有名私立や、東京理科大学への進学者が多数います。
ただ、最大数の進学先は系列大学の芝浦工業大学で約100名以上がそのまま付属大学への進学を選択している状況です。
文科省管轄外の大学
ごく少数ですが防衛大学や航空大学への進学者もいます。年に2.3人程度なのでかなりの少数ですので、目標にするにはあまり向かないでしょう。
■学費
学費は初年度年額の合計で889,780円がかかります。
入学手続き時には
入学金250,000円
1年時終了までの合計が639,780円です。下記のような費用がかかります。
施設費210,000円
その他費用33,780円
■学生生活について
学習面
上述した通り、中高一貫の教育を前提としている教育を行っています。中学3年時と高校1年時に研究発表を行い、興味関心を養わせます。
6年間を二年毎に区分けし、夢を持ち、理想に近づけ、実現していく過程として大きく羽ばたいてもらいたいとしている教育を行っています。
なお、土曜日も普通授業を行っており、学習面でのサポートはばっちりです。
学校行事について
研修旅行、文化祭、芸術館紹介、合唱祭、運動会、グリーンスクールなどがあります。
制服と設備
全天候型人工芝グラウンドとシャワー付きの洋式トイレを完備しており、グラウンドでの運動系の部活をやり易い環境が出来ていると言えます。
制服については冬服にオプションの女子のネクタイ、3色ベスト、夏服にはワイシャツの他にもポロシャツを容易しています。また、女子用のスラックスもあります。
まとめ
芝浦工業大学柏中学校は大学までエスカレーター式で進学することのできる私立中学としては、試験などでは比較的敷居の低い部類に入る学校だと言えます。
倍率も高くはありませんし、高くなっている理由も受験者数がとにかく多いためと指摘することができ、試験自体のレベルは決して高くはないと思います。
ただ、私立校として当然のことながらコストが割高になっていますし、何よりも国公立への進学者数の少なさに目がいって心配になることもあるでしょう。
国公立を目指したいというお子さんには向いていないかもしれませんが、私立大学でもいい、あるいはそのまま進学することのできる付属大学や高校へ進学させるのでも構わないというのであれば、たった一回の受験で長い間の進路の安定化のできる芝浦工業大学柏中学校は比較的大きな選択肢だと言えるでしょう。
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