予備校とは?
■受験のための学校
予備校とは、簡単に述べると受験に備えるための学校です。予備校には、大学受験のための教室というイメージが強いかもしれませんが、司法書士や公務員試験などに備えた教室も予備校と呼ばれます。ここでは、主に大学受験のための予備校について解説します。
■予備校生は高校生や浪人生のみ
予備校の授業内容や学習環境は、大学受験に特化されています。そのため、予備校に通う生徒のほとんどは高校生や浪人生のみです。
■通学定期券を作れる場合がある
予備校の中には、文部科学省による認可を受けているところがあります。認可を受けている場合、学校と同じように通学定期券を購入することができます。基本的に、予備校の通学定期券を購入できるのは浪人生です。
予備校と塾の違い
予備校と塾は区別せずに扱われているケースが多く、両者の違いがわからないという方も多いのではないでしょうか。実は、塾と予備校には明確な基準が定められていません。ここでは一般的な違いをご紹介します。
■学年の違い
予備校では大学受験をひかえた高校生や浪人生がほとんどを占めるのに対して、塾には幅広い年齢の生徒が通っています。なかには、小学生から高校生まで通っている塾もあるでしょう。
■授業内容の違い
予備校が大学受験に向けて授業を行うのに対して、塾にはさまざまな目的の授業内容があります。目的によって進学塾や補習塾などと呼ばれ、学校の授業の復習や定期テスト対策などを行います。
■講師や担任の違い
一般的に、予備校の講師は深い知識を求められるため、一つの科目を専門的に指導します。授業以外の業務は行わず、進路や受験に関する悩み相談は講師とは異なる担任が対応します。講師には質問ができず、授業中や授業後に生じた質問はチューターが教えてくれる予備校もあるでしょう。
一方で塾には、授業中や授業後に質問しやすい雰囲気のところも多く存在します。塾講師の中には複数の科目を受け持っていて、生徒との距離が近い人もいるでしょう。担任を兼ねているところもあり、生徒一人ひとりに合わせて宿題を出したり学習の進捗を確認したりします。普段から生徒の様子を見ているので、より的確なアドバイスをしてくれるかもしれませんね。
浪人生は予備校のほうが良い?
浪人生には予備校の方がおすすめでしょう。予備校は大学受験に重点を置いており、同じ目標を持つ生徒が多く通っています。幅広い年齢の生徒が通っている塾の場合、学習に集中できないかもしれません。また、大手予備校の中には認可を受けているところがあり、通学定期券を作れるのも大きなメリットです。
ただし、一概に「予備校」でなくてはならないわけではありません。予備校と塾の線引きは明確でないため、塾の中には大学受験に特化したところも多々存在します。生徒の学年や学習目的に合わせて、校舎を分けている塾もありますよ。
高校生は塾のほうが良い?
大学受験を考慮している高校生であれば予備校でも問題ないでしょう。ただし、厳しい予備校の中には、学校の授業は一切考慮せず独自のカリキュラムを進めていくところがあります。予備校の授業に付いていくことに必死になり、学校の授業がおろそかにならないよう注意しましょう。
塾の中には、学校の授業のフォローから大学受験まで幅広い指導を行っているところがあります。まずは学校の授業を中心にしっかりと学習し、本格的に受験勉強がスタートしたら受講コースを切り替えても良いでしょう。もちろん、予備校の中にも学校の授業のフォローをしっかりと行っているところがあります。現役生専用のコースや予備校を選んでも良いですね。
じゅくみ〜る編集部の塾・予備校紹介課です。塾選びに悩む受験生や保護者の方におすすめの塾や予備校をご紹介します。