志學館中等部の基本情報
■教育理念と設立年度
建学の精神、教育方針として掲げているのは「人生開拓」です。
一人ひとりの潜在能力を最大限に発揮し、知性溢れる心身ともに健康でたくましい青少年の育成を目指すというものであり、これらを実現するための基本構想を持っています。
その基本構想は中高一貫教育の推進、学力向上、豊かな人間形成です。それに伴うきめ細かい特色のある教育活動の展開を行うようにしています。
そして、最終的には知・徳・体の調和のとれた人間の育成を目指し、達成するというのが方針としての「人生開拓」のゴールです。
教育としての特色は、主要教科に時間数を多く配分し、深く学習しながら、先取り学習を進める中高一貫教育を行うというものです。
そうして、一足早く他の学校よりも学習を進めて、将来を大きく決める大学受験に備えます。
■志學館中等部の生徒数と併設および系列校
併設校には志学館高等部があります。おおよその中等部の卒業生が、この志學館高等部に進学しています。
現在の総生徒数は300名となっています。男子129名、女子171名でわずかではありますが、女子生徒の方が多くなっています。
さらに細かな内訳をみると
一年生
男子40名
女子57名
二年生
男子44名
女子53名
三年生
男子45名
女子61名
このようになっており、学年ごとに見るとバランスのとれた生徒数になっていると言えるでしょう。
■志學館中等部の入試情報
志學館中等部への入学試験における試験区分は全部で四つに分けられています。
四つはそれぞれ、
1. 推薦
2. 一般A
3. 一般B
4. 一般C
となっており、募集人数は全試験区分で男女60名に統一されています。
なお、受験料に関しては一律で20000円になります。
選抜方法が推薦と一般Cが同様で国語算数の2教科と面接となり、一般A、一般Bが国語算数の2教科、または理科社会を含めた四教科と面接と分かれています。
ではそれぞれの日時についてを見ていきましょう。
1.推薦
出願期間11月16から22日
試験日12月1日です。
合格発表日12月4日
入学手続き締切日12月5日から7日になっています。
2.一般A
出願期間1月10日から1月17日
試験日1月20日です。
合格発表日1月22日
入学手続き締切日1月23日から25日になっています。
3.一般B
出願期間1月10日から17日で
試験日1月23日になっています。
合格発表日1月24日
入学手続き締切日1月25日から29日になります。
4.一般C
出願期間は2月5日から2月8日
※2月9日のみ窓口で対応をしています。直接行ける場合には9日も予備日として用意されていると考えましょう。
試験日は2月10日です。
合格発表日2月13日
入学手続き締切日2月14日から2月16日になっています。
前年度の募集者数
それぞれに募集者数60名で募集されています。
応募者総数は107名で、全員が受験をし、合格者は101名でした。
■志學館中学の部活動について
運動部
志學館中学には7つの運動部あります。その中でも硬式テニス部に男女ともに人数が集中している状況です。
なお、少林寺拳法部が過去三年間で全国大会出場の経験あります。
運動部は主に月から金曜日まで18時までの活動時間になっており、そこまで短くもなければ長くもない部活動時間になっています。
文化部
志學館中学の文化部は合計で8つだけになっています。文化部の数自体は少なくはなっていますが、最高人数を誇る部活は吹奏楽部です。かなりの人数が集中している人気の部活になっています。
それ以外の文化部に関しては男女のバランスが悪く、男女のどちらかが多くなっているか、もしくはどちらかしかいない部活動が多くなっている印象です。
■志學館中等部の進学状況
高校
高校進学は原則として全員が志學館高等部へ進学するようになっています。ほぼすべての生徒が進学しているような状況だそうです。
国公立
志學館中等部を卒業し、志學館高等部を卒業した生徒たちが進学する大学は国公立入学者は少数となっています。やはり多いのは地元にある大学の千葉大学です。年間で10名近くは入学しています。
ごく少数だが筑波大や東京工業大などにも進学している卒業生はいます。
私立大学
さて、国公立大学への進学者は志學館中等部卒業生には少ないのですが、逆に大多数の大学進学者が私立大へ進学している状態になっています。
有名私立では早稲田や明治大への進学者の数が多く、中でも一番多いのは日本大学です。
なお、その他は千葉工業大学への進学者が割合が高めになっています。
文科省管轄外の大学
防衛医科大学や防衛大学に過去三年間で6人進学しています。卒業生の進路の一つとして可能性はあります。
■志學館中等部の学費について
志學館中学の入学から一年時終了までにかかる学費は合計で769,800円になります。
入学手続き時に合計300,000円
施設費:120,000円
その他費用:30,000円
一年時終了までに合計469,800円
その他費用:157,800円
■志學館中等部の学生生活
学習について
志學館中等部では1年時から習熟度による学力別のクラス編成を行う珍しいタイプの学校です。
生徒一人ひとりの理解度や学習進度を考慮し、細かな教育指導を実施するようにして、特に個々の学習能力の向上に取り組んでいると言えるでしょう。
また、数学と英語に関しては、特別講座を行っています。
さらに習熟度レッスンルームを用意し、放課後講習もしっかりと行うようにもしています。夏期講習は全学年を対象に5教科実施で学習の遅れも少なく、さらなる先取り教育を実現しています。
受験対策学習のための外部模擬試験や土曜講習を実施し、事業時数を確保しているので、学力ごとのクラス編成の違いはあれど、授業量や最終的な終着点は同じところを目指しています。
なお、土曜日は基本的には休みとしていますが、学校行事、倶楽部活動、補修や歩行、希望性の土曜講習を実施しています。
学校行事について
学校行事は一年間のスケジュールで、5月に校外学習、修学旅行6月に文化祭。9月に体育祭11月に合唱コンクール2月に社会科見学が行われます。
大体2か月から3ヶ月に一度は何かのイベントがあるようですね。
■まとめ
志學館中等部は、志學館高等部に進学することを前提として用意されている中学校だと言えるでしょう。
ほとんどの中等部の卒業生が高等部に進学していますし、そもそもの授業内容も中高一貫教育を前提としているものですから、急に環境を変えて別の高校へ進学する生徒は少ないでしょう。
なので、こちらに進学することを考えるのであれば、まず子供が中高一貫で高校まで進むことを想定しておくといいでしょう。
子供の中には志學館中等部の環境に合う合わないがありますから、その辺りを見極めたうえで自分の子供が進学しても大丈夫かということを選択する必要があると言えます。
学費は同様の市立中学と比べるとそこまで高くはないという印象があり、将来的な進路も有名私立に進学させている実績も十分にあります。
将来の事と環境に合うかどうかを考えながら、志學館中等部に受験をするかどうかを考えるといいでしょう。
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