1.教育方針
昭和学院秀英中学校の大本である昭和学園は、1940年に設立と非常に歴史のある学校です。
昭和学院秀英中学校の設立は1985年と、すでに30年以上の月日が経っています。
こうした経験と歴史に裏付けされた総合教育機関として社会的に貢献してきました。
昭和学院秀英中学校における校訓は、
「質の高い授業」
「きめ細やかな進路指導」
「豊かな心の育成」
の3点です。
ここに、教員やスタッフの全てが心掛ける「生徒との信頼関係」に基づいたカリキュラムが組まれています。
具体的には、作文や読書などを通じて手に入る「書く」「読む」という機会を多く設けることや、単なる座学にとどまらない「実験授業」への注力などがこれに当たるでしょう。
こうした勉学を通じて、より柔軟で自分の言葉で表現する力というものが子供たちに見についていきます。
この力が、自分の本当にやりたかったことを見つけ出し、同時に、他の人に対する思いやりや想像力を培うことに貢献していくのです。
昭和学院秀英中学校では、3つの校訓をうまく利用し、子どもたちの知的関心を広げていくことに苦心しています。
更に、症らに向けて高い目標を持つことを意識づけるためにも、早い時期からの伝統芸能へのふれあいや大学OBの訪問などを実施し、本物だけが持つ価値を知るとともに、その崇高さを手に入れるための活動も充実しているのです。
2.部活や進学情報
中学校生活に欠かせないのが部活動ですが、昭和学院秀英中学校ではどのような部活動が中心なのでしょうか。
昭和学院秀英中学校では、運動部だけでなく文化部も非常に盛んであり、更に同好会が多く存在しているという特徴があります。
運動部では、特に水泳部の活動が活発で、千葉市中学校総合体育大会にて、総合6位の成績を収めています。
また、男子ではサッカー部が、女子ではチアダンス部が、それぞれ非常に人気があり、バスケットボール部や卓球部の活動も盛んです。
一方、文化部では、やはり吹奏楽部が一番人気となっていますが、放送部や演劇部も活動日が週3~4日と活発に行われています。
同好会には科学同好会・天文同好会・パソコン同好会などよく聞くものから、書道同好会・自然探索同好会など、独特の趣味を活かして活動している同好会もあり、誰でも自分の趣味をフルに活かして中学時代を送れるような環境が整っています。
3.進学状況
昭和学院秀英中学校の進学状況はどうなっているのでしょうか。
高校への進学については、併設されている昭和学院秀英高等学校への進学が一般的となっています。
親御さんの転勤や海外転勤などのどうしても通学できなくなった場合などを除き、ほとんどが持ち上がりと考えてください。
大学への合格実績はどのようになっているでしょうか。
まず、国公立からですが、卒業生約300人中、国公立への合格を手にしたのはだいたい60~70人前後ということになっています。
注目すべきは千葉大や北海道大、東北大への進学です。
この3つを合わせてみると、どの年でも国公立に合格した人数の約半数となっています。
千葉大や北海道大、東北大という大学は、それぞれに特色のある大学であり、高校時代に社会に出てやりたくなったことが見つかった可能性の高い人たちの進学コースといえます。
これは、昭和学院秀英中学校の教育が確かなものである証左ともいえるかもしれません。
私立大学に関しては、難関校といわれる早慶上智と東京理科大・国際基督教大を含めた5つの大学で約200~240人の合格を出しています。
加えて、MARCHまで広げると、更に200人以上の合格を出しており、昭和学院秀英中学校において、一般的な学力を持っていれば、上位校と呼ばれる大学には入れることがわかるでしょう。
大学進学実績などからも、昭和学院秀英中学校の教育方針が確かなものであることがわかると思います。
4.入試情報
入試情報についてみていきます。
試験区分としては、昭和学院秀英中学校は大きく3つ+1の4つのコースがあります。
専願ともいうべき第一志望の第一回と一般といわれる第二回と第三回の3つに加え、第一回と同じ日の午後に、特別入学試験として専願ではない一般入試である試験があるのです。
柔軟性の高い受験が可能なシステムになっています。
科目は、第一回~第三回は国語・算数・理科・社会の4科目なのに対し、特別入試である第一回午後は国語と算数の2科目のみです。
募集人数は第一回が25名、第二回が100名、第三回が15名であり、また第一回午後は20名となっています。
ここから合格者と倍率についてですが、第一回が募集数25名に対し受験者数が346名、合格者数が26名と、倍率にして13.31倍です。
第二回が募集数100名に対し、受験者数が1084名、合格者数が301名と倍率にして3.6倍、第三回が募集数15名に対し、受験者数が329名、合格者数が16名と倍率にして20.56倍となりました。
第一回午後は、募集数20名に対し受験者数が737名、合格者数が122名と倍率にして6.04倍です。
昭和学院秀英中学校では、必ず300名近くの学生を確保する必要があり、また同時に非常に併願がしやすい仕組みとなっていることから、このような倍率になっていると考えられます。
特に、第一回午後と第二回の合格者については、入学金などの延納制度があるため、いわゆるすべり止めと呼ばれる併願志望先としては最適ともいえるでしょう。
受験する際には、スケジュールに応じた戦略が必要となるかもしれません。
5.学費や学校生活
最後に気になる学費などを見ていきましょう。
入学時の手続きとして、入学金が150,000円、施設費に150,000円の、合わせて300,000円が必要となります。
また、1年修了時までに授業料が360,000円、施設費が168,000円、その他が30,000円と、初年度の合計は858,000円となります。
これは、中高一貫子の相場としてはごくごく平均的といえるのではないでしょうか。
ただし、ここには修学旅行の積立金や制服、通学バックなどの指定用品代は含まれていません。必ず確認してください。
学校生活としてまず気になるのが土曜授業ですが、昭和学院秀英中学校では、週6日制を実施しています。
土曜日の授業についてもかなり細かくカリキュラムが組まれています。
学校行事は、体育債や文化祭、修学旅行などの一般的な行事から、芸術鑑賞会などもあり、文武両道を推し進めているといえるでしょう。
制服は、男子がブレザー、女子がセーラーです。設備としては人工芝グラウンドや開閉式屋根付きプールなど、安全に運動が出来る充実した施設が備わっています。
まとめ
「真の学力」という校訓の元、様々な改革に乗り出している昭和学院秀英中学校は、文武両道の精神の強い非常にバランスの取れた学習環境が整っているといえます。
日常の小さなところに工夫の跡がみられるカリキュラムは、大学進学という結果にも表れており、さらに上の中高一貫校を志望しようとしている家庭でも、昭和学院秀英中学校を確認してみることも必要でしょう。
ぜひ、より良い学習環境を整えるためにも、昭和学院秀英中学校に注目してみてください。
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