日能研の特徴は?
日能研は小学生を対象とした中学受験のための塾です。横浜市に本部を置き、全国に150教室以上を展開する日本最大級の規模を誇ります。無料で参加できる模試は「中学受験三大模試」のひとつとされ、毎回多くの小学生が受験しています。
指導は1クラス25名ほどで行われ、対話型の集団授業と復習重視を特徴としています。個別指導を希望する場合は、グループ教室の「日能研プラネットユリウス」の利用が可能です。
【2019年】日能研の冬期講習の日程や申し込み期限は?
日能研では学習を振り返って定着させるための「期間講習」を年3回実施しています。ここでは小学3・4・5年生を対象に開催される冬期講習について説明します。
■冬期講習の受講期間
2019年の日能研の冬期講習は、12/26(木)~1/7(火)ごろに開講されます。大晦日から年始の数日間は休校となるため、年末年始は家族でゆっくり過ごすことができるでしょう。ただし、教室によって日程が異なる場合があるので確認が必要です。
■冬期講習の申込期間・方法
日能研の冬期講習の申し込みは2019年10月末現在、すでに受付が開始されています。教室ごとの受付となるため、希望する教室に直接出向くか、電話で申し込みましょう。費用はコンビニや郵便局で支払うことができます。満席になり次第締め切られるので、早めの申し込みをおすすめします。
冬期講習は基本的に誰でも受講できますが、コースによってはテストによる基準を設けている場合があるので注意しましょう。
【学年別】日能研の冬期講習の料金は?
冬期講習の料金は学年や選ぶコースなどによって異なります。ここでは学年別の料金と内訳について説明します。
■冬期講習の料金の内訳
日能研の冬期講習の料金は「会費」と呼ばれ、学年やコース、受講科目数によって異なります。コースは「標準コース」「応用コース」「発展コース」などがあり、日能研で学ぶのが初めての人に推奨されているのは「標準コース」です。
科目は「国・算・社・理」の4科目と「国・算」の2科目から選択します。会費には冬期講習の最後に行われる「冬期特別テスト」の料金が含まれています。
■小学生の料金
日能研の冬期講習は小学3年生~5年生を対象に開講されます。学年別に料金と詳しい内容を見ていきましょう。
3年生
受講日数 | 4日間+テスト日(計5日間) ※前期・後期から選択 |
科目 | 4科目:国・算・社・理(各2回) または 2科目:国・算(各2回) |
授業時間帯 | 4科目:11:00~13:45(70分×2コマ) 2科目:上記の時間内で国語と算数のみ受講 |
料金(税込) | 4科目:16,214円 2科目:10,362円 |
3年生の冬期講習は、年末年始の休校をはさんで前期と後期(各5日間)に分かれています。どちらか都合の良い日程を選んで申し込みましょう。
4年生
受講日数 | 4日間+テスト日(計5日間) ※前期と後期のどちらかを選択 |
科目 | 4科目:国・算・社・理(各4回) または 2科目:国・算(各4回) |
授業時間帯 | 4科目:8:20~13:45(70分×4コマ) 2科目:上記の時間内で国語と算数のみ受講 |
料金(税込) | 4科目:29,128円 2科目:17,424円 |
4年生の冬期講習の日程は年末年始の休校をはさんだ前期と後期(各5日間)に分かれているので、どちらかを選んで申し込みましょう。「標準コース」のほかに「発展コース(後期)」も開講しており、事前に日能研の模試を受験している場合は、成績を参考にコースをおすすめしてもらえることがあるようです。
5年生
受講日数 | 9日間+テスト日(計10日間) |
科目 | 4科目:国・算・社・理(国算各10回、社理各8回) または 2科目:国・算(各10回) |
授業時間帯 | 4科目:8:20~13:45(70分×4コマ) 2科目:上記の時間内で国語と算数のみ受講 |
料金(税込) | 4科目:59,598円 2科目:36,190円 |
5年生の講習日程は年末年始の休校を除いた計10日間です。「標準コース」のほか「応用コース」と「発展コース」も開講しており、日能研の模試の成績を参考に適したコースをおすすめしてもらえる場合があります。
■冬期講習の料金内でできること
日能研の冬期講習に申し込むと、個別面談や保護者ガイダンスを通してテキストの受け渡しがあり、受講に関するアドバイスをもらうことができます。冬期講習の料金にはオリジナルテキストによる学習指導のほか、学んだことを確認するための「冬期特別テスト」が含まれます。塾への入会判定も兼ねているため、引き続き日能研で学びたい場合に活用できるでしょう。
冬期講習受講者には日能研の情報サービスサイト「Nポータル」のIDとパスワードが渡されます。ログインすれば冬期特別テストの結果や採点済みの答案用紙を見ることができるので、親子で確認しあうなどして今後の学習に役立てましょう。
日能研の冬期講習のカリキュラムは?
日能研の冬期講習はそれまで学んだことを確認する復習がメインです。苦手な単元がある場合は学び直す良い機会となるでしょう。学年別に以下のようなテーマに沿ったカリキュラムが組まれています。
3年生は「自分で考える」「仲間と考える」をテーマに、学ぶ楽しさを体験しながら4年生からの系統学習(知識を系統立てて学ぶこと)につなげる学習をします。設置コースは「思考コース」です。
4年生は学びを変化させ、広げる準備をするのがテーマです。つながりや着眼点、情報の読み取り方などを学びながら違うやり方や新しい視点をみつけることにチャレンジするカリキュラムが組まれています。設置コースは「標準コース」と「発展コース」です。
5年生は今まで学んできたことを深め、受験学年の6年生となる準備をします。新しい発見をしたり新たな課題をみつけたりしながら、成長した自分を実感できるカリキュラムとなっています。設置コースは「標準コース」「応用コース」「発展コース」です。
設置コースは教室によって異なるため、最寄りの教室に確認してください。
日能研は通いやすい?特徴をチェック
冬期講習以外の特徴もチェックし、日能研の魅力や通いやすさを確認してみましょう。
■取り組みやすい「復習型」の学習
日能研は授業で初めて新しいことを学び、知的好奇心が刺激されてこそ学びが深まると考えています。そのため、学習指導は予習を必要としない「復習型」です。
「予習型」の塾はテキストを頼りにひとりで知らない内容に取り組むことが必要なので、自主学習の習慣が身についていない子どもや、親があまり関与できない場合は通い続けるのが難しい傾向にあるといわれます。反対に「復習型」の日能研は取り組みやすく続けやすい塾だといえるでしょう。
■繰り返す「スパイラル方式」でレベルアップ
日能研では、ひとつの単元や関連事項を連続して学ぶスパイラル方式のカリキュラムを組んでいます。授業→家庭学習→テスト(週単位)→公開模試(月単位)という流れで繰り返し学び、少しずつ範囲を広げて着実なレベルアップを狙っていきます。そのため他の塾より進度はゆっくりですが、じっくり取り組みたい子どもやコツコツ型の子どもに向いています。
一方で、新しいことにどんどんチャレンジしていきたい子どもは少々物足りなく感じるかもしれません。
■成績上位でなくても入りやすい塾
日能研は中学受験塾のパイオニアで知名度と実績を誇る塾ですが、成績上位者に限らず広く門戸を開いているのが特徴です。難関校を目指すコースと中堅校を目指すコースが設けられており、とくに近年は中堅校に強いという定評があります。「中堅校や上位校に合格できれば良いな」という漠然とした目標でも入塾しやすく、通いやすい塾だといえます。
■日本最大級規模ならではの豊富な受験情報量
日能研は創立から65年以上の歴史があり、教室数や生徒数は日本最大級の規模を誇ります。その中で積み上げてきた受験に関するデータは膨大で、合格のためのノウハウやカリキュラムがしっかりと確立しています。難関校から下位校までの実績を多数持つため、幅広い受験対応ができるのも強みのひとつです。
■日能研の評判・口コミ
日能研に子どもを通わせた保護者の口コミをチェックすると、中堅校に強い点や豊富な受験データに満足している保護者が多くいました。考える力を伸ばすという日能研の特徴に賛同する保護者からはとくに高い評価を得ているようでした。一方で、費用の負担が大きい点や、子どもの性格や目標校によっては合わない場合もあるとの声が聞かれました。
段階を追って、難しくなっているので、自分のできないレベルを把握することが容易。考える力、振り返る力をつけることに重点をおいているところに魅力を感じています。中学受験後もこの力は生かせると思います。
難関校を目指すというよりは、中の上を得意している印象です。日能研の特徴のめんどうみという点で大変満足しております。
親が中学受験の経験がなく、地方出身でよくわからなかったのですが、なにからなにまで教えていただきました。受験情報はとにかくたくさん入ります。個人データもたくさんいただけます。面談もたくさんあり、気軽に相談にのっていただけます。子供が通うのが楽しくて仕方ないようでした。
日能研の特徴を押さえて受講の判断をしましょう
日能研は「復習型」の中学受験塾で、繰り返し学習しながらレベルアップを図る「スパイラル方式」のカリキュラムを組んでいます。他の中学受験塾と比べると学習の進度はゆっくりですが、自分で考える力を身につけながら学んでいくのでしっかりとした土台の上に学びを積み上げていけるでしょう。
冬期講習はそれまで学んだことを復習するカリキュラムで行われます。苦手分野の学び直しに有効活用できるので目的に合わせて受講の判断をしましょう。コースの設定は教室によって異なります。電話で問い合わせるか教室に足を運ぶなどして確認しておきましょう。
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