【道山ケイ】
思春期の子育てアドバイザー
元中学校教師
のべ1万組以上の親子へ「勉強法」や「親子の接し方」などのアドバイスを行っている。
元中学校教師【道山ケイ】が中学生とそのお父様・お母様に向けて役立つ情報を発信しています!短期間で成績が上がる勉強法・高校受験で失敗しないための秘訣・不登校の解決策・思春期の子どもの特徴・反抗期の子育て方法など。
中学生に勉強方法を教える<<元中学校教師>>道山ケイの公式サイトです☆成績を上げる方法だけでなく、思春期の子どもに対する接し方や不登校の原因なども解説します。小学生から高校生までの子供を持つ親向けに子育て支援などもしています!
子どもが勉強しない2つの大きな原因とは?
■中高生を持つ保護者の中には「子どもがまったく勉強しない」という悩みを持つ方が多いのですが、子どもが勉強に対して意欲的に取り組まない原因はあるのでしょうか?
親子によって細かいところは異なりますが、ざっくり2つにわけてお話します。
一つ目は、親子関係が悪い。
二つ目は、動機づけができていない。
このどちらかにわかれるほうが多いです。
まず、親子関係が悪いことについて、たとえば保護者と子どもの関係が悪い場合、子どもは家庭に居るだけで疲れますよね。親の目線を過剰に感じて、ストレスをためることもあります。すると、勉強にエネルギーを注げずに、勉強しなくなることが考えられます。
次に、動機づけができていないことについて、たとえば、子どもたちは生まれた瞬間から「勉強したら将来幸せになれる」と心の底から思っているわけではありませんよね。なので、親がうまく動機づけをしてあげない限り、子どもたちのやる気は出ないと考えてよいでしょう。
「親子関係」と「動機づけ」の2つができているかどうかで、子どもたちのやる気が変わってきます。
良好な親子関係を築くためにやるべきこと
■勉強のやる気が起こらない2つの原因から、まずは良好な親子関係を築くためのアクションがあれば教えてください。
まず、子どもに「勉強しなさい」とはいわないことです。
そもそも、子どもは勉強しなさいといわれて勉強はしません。
たとえば、小学校3年生ぐらいまでの子であれば、保護者の存在が強いので、勉強しなければ怒られるという理由や、勉強すると喜ぶという理由でいうことを聞くと思うんです。
しかし、高学年くらいになると徐々に反発心が芽生えます。親の「勉強しなさい」という言葉に対して「何でそんなこといわれなきゃいけないんだ」と反発し、親子関係が悪化するケースが多いですね。
なので、まずは「勉強しなさい」という言葉を使わないようにすることが最初のステップです。
■「勉強しなさい」といわないことは親にとって難しいかと思うのですが、これは「動機づけ」にも関係してくるのですか。
親子関係と動機づけは若干違うので、何でも話して雑談ができる関係だから勉強するかというとそうではありません。
前提として、親子関係が悪いと勉強以外にエネルギーを注ぐことが多くなるので、勉強に集中できないと考えるとよいでしょう。
■すると、風通しが良い親子関係を築くための雑談では、どのように声がけすると良いでしょうか。
まずは、子どもが好きなテーマで話すことがすごく大切です。
やりがちなミスとして、保護者が話したい会話、いわゆる勉強、受験、しつけなどをテーマで話すことが多いですが、これは間違いです。これらは親が話したいことであって、子どもが話したいことではないんですね。なので、親が話したいことをどれだけ雑談しても、親子関係は良くなりません。
逆に、子どもが話したいことを考えてみてください。たとえば、好きなYouTuberの話題、好きなゲームの話題に保護者が「何やってるの?」「面白そうだね、見せてよ」という話をしていくと、子どもは自分のことを理解してくれようとしていると感じます。
すると、自然に親子の会話が盛り上がりますし、保護者を好きになっていくケースが多いといえます。
動機づけのためにすべきこと
■子どもの意欲を引き出す「動機づけ」の部分について聞かせていただきたいです。
簡単にいうと、目標とご褒美を設定することです。
このときにやりがちなミスが「テストで80点取ったらスマホを買ってあげるから勉強を頑張りなさい」ということです。このようなご褒美はダメです。親が決めた目標をクリアしたらご褒美がもらえるという設定だと、子どもは勉強をやらされていると感じて、反発心が生まれ勉強しなくなります。
まずは子どもに「学校を卒業したらどうなりたいか」を聞くことが大事です。
具体的には、中学生であれば「中学校を卒業したら高校へ進学するの? それとも就職するの?」と聞きます。すると、98%の子どもは「高校へ行く」というんです。そのときに「高校へ行くんだったら勉強しないといけないよね。でも、あんまり勉強やる気出ないよね」というふうに子どもの気持ちに寄り添ってあげてください。
子どもは「勉強、やる気出ないんだよ」って返答がくることが多いので、「そうだよね。じゃあ、ちょっと考えたんだけど自身で目標を持ったら? その目標のここからここまでぐらいの範囲で達成できたら、何かご褒美買ってあげる。それでちょっとやる気出るんじゃない?」というように提案するわけです。
すると、子どもとしては「自分で目標を決めてもよいの? しかも、クリアしたらご褒美を買ってもらえるの?」みたいなポジティブな感情が芽生えます。そこで、子どものやる気に合わせて「じゃあ一緒に頑張っていこうか」と声をかける。親子で一緒に進むことが大切です。
あくまで、親が子どもにやらせている感覚ではなく、子どもが決めた目標に向かって「親子で一緒に頑張ろうね、だからお母さんも何か手伝えることがあればいつでも協力するからね」という形にすることです。そうすると、子どもは反発せずに勉強するようになります。
■このとき、「親につられてる」と思う子どもが居るかもしれないですよね。親も一緒に目標達成を目指しているというアピールは必要でしょうか?
子どもは目標を決めた後の親の行動で、つられているか、心から応援してくれているかを判断しているんですね。
たとえば子どもが目標を決めた後に部屋に行き、結局勉強していなかったとき「目標設定したのにやってないじゃない。何でやらないの」といったとします。その瞬間に、子どもは「親につられている」と感じるんです。
なので、子どもが目標に進んでいない場面に遭遇しても「今日は部活もあって疲れたよね、何か飲む?」「無理して勉強しなくてよいから」「お母さんはあなたが元気に生きてるだけで幸せだからね」などと話しかけると、子どものやる気につながります。
■なるほど。子どもに勉強させるためには「勉強しなさい」という言葉が、実は一番遠回りなのだと感じました。勉強以外の部分を全力でサポートすることが大切なのですね。
今回も大変勉強になりました。道山ケイさん、ありがとうございました!
※インタビュアー:青木
インタビューの様子はYouTubeチャンネルにて公開中です!
■さらに詳しく知りたい方はぜひ、ご覧ください。
⭐️【道山ケイさんのYouTubeチャンネルとホームページはこちら】 YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC4X6jmsQmQ5KXk0bQxubazA ホームページ:https://tyugaku.net/ 子育ての参考になる情報がたくさん紹介されています...
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