東大数学科とはどのような勉強をしているのかご存じだろうか。また、東大数学科に通う人の特徴とはどのようなものだろうか。数学オタクの知られざる実態も気になるところだ。
ここでは東京大学数学科出身、3つのYouTubeチャンネルで合計10万人以上の登録者を持つ「数学系YouTuber AKITOさん」に、東京大学数学科はどのようなことをしているのか、どういう人が通っているのか、数学オタクの伝説エピソードについて詳しく聞いた!
【AKITO】
東大数学科出身の数学系YouTuber
数学の魅力や勉強法を発信するYouTubeチャンネルを運営し、のべ10万人以上の登録者がいる
AKITOの勉強チャンネルです!! 大学受験の数学に関する動画を主にあげていきます。 他にも大学数学や他の科目も少々あげることもあります。 暇つぶしチャンネルはこちら https://www.youtube.com/channel/UCaxwDBrgLmFQE_Eu3MxZrxw
はいどうもこんにちはAKITOです。暇つぶしにとった動画をアップロードします。チャンネル登録をしてくれると嬉しいです。 https://www.youtube.com/channel/UCaxwDBrgLmFQE_Eu3MxZrxw Twitter(@Akito_ut)のフォローもお願いします。 https://...
東京大学数学科でやっている勉強
■東京大学数学科は何の勉強をしているのですか?
自分の場合だと整数論を学んでいました。
■整数論、どのような学問でしょうか?
文字通り、整数について学んでいくんですけど、簡単にいえば「1+1=2」のように1.2.3.4といった整数を扱っています。たとえば、√2のように、2乗すれば2という整数になる記号とか、三平方の定理(A2+B2=C2)などの式を使って整数をより深く勉強していくみたいな感じです。
■まさに受験の数学の延長線上にある、というイメージですか?
というと、なかなか難しいところではあるんですけど…。
たとえば、高校の数学になると出てくる虚数単位(きょすうたんい) iは、2乗するとマイナス1になる(i2=-1)という存在じゃないですか。iを使うことで整数の範囲ではこれ以上分解できない5という素数が (1+2i)×(1-2i) と分解されるなど、整数より広い世界で眺めることで、より深く理解できるようになるんです。ただ、レベルはめちゃくちゃ高いですが…(笑)
■一般的に、高校まで習ってきた整数を表すために使う道具のようなものが増えていくイメージですかね。
そうですね。
ときには微分積分といった解析学の知識や、大学数学で習う群論や環論といった代数学の知識など、いろんな道具を駆使して整数について考察していく学問です。
■数学科といえば、最新の新しい学問を作り出すイメージなのですが、そういうこともありますか?
特に数学は小学校から大学までずっと積み上げで、たとえばレベル100が高校数学の終わりだとしても、そこから先は長いんです。
微分積分より複雑な話を理解したり抽象的な概念を理解したりする必要があって、大体レベル400でようやく研究ができるレベルに到達したといえます。
なので、大学4年間というのはレベル100から400まで積み上げて、研究者の卵になる期間だといえます。
■レベル400にたどり着かないと、新しい発見を生み出すことは難しいということですね。
はい。大学4年間で新しいものを生み出すのは難しくて、修士課程でギリギリできるか、博士課程でちゃんとできるか、くらいだと思います。
■大学4年間と博士課程の合計8年くらい学ばないといけないということですね。
そうですね。道のりは長いですよ。
東大数学科に通う学生の特徴
■実際に数学科に通うのはどういう人たちですか?
自分もそうなんですが、昔からずっと数学が好きでひとりでやってきた人が多いです。
東大特有かもしれないのですが、東大の数学科って、数学ができる人たちの中のさらに数学ができる人たちの集まりなんです。
自分は公立中学、公立高校出身で、頑張って東大に入ったという部類だと思うんですが、元々東大に入るのは当たり前で、受験勉強を超えた数学の勉強を進めている人も結構いるんです。
要するに、小中学校からどんどん先取りして数学の勉強を進めてきた人たちなので、数学オリンピック金メダリストも平気でいます。
■すごいですね。その人たちも、高校時代は授業ではなく自分で勉強していたのですよね。
自分もあまり知らないですが、多分そうだと思います。(笑)
印象的なエピソードとして、東大って進振り制度(1年生と2年生の途中までの成績を元に、進学先を決めることができる制度)があるんですね。大学2年の終わりから初めて学科にわかれて数学科の授業が始まるんですよ。
そこで初めて数学の授業を受けたときに、すぐ帰る人とか2回目から授業に来ない人とかがいて、その理由が「中学生の時自分でやったから…」みたいな人が結構居たんです。
なので、試験だけ受けて満点を取る人も割と珍しくないんです。
■レベルが高いからこそ、授業がつまらないからサボるということですか。
はい。大学の授業の間に、自分でさらに進んでる勉強を進めてる感じですね。
気になる数学オタクあるある
■数学を愛するがゆえのオタクエピソードはありますか?
一般的な人がイメージしやすいのは、円周率をどれだけ覚えてるかですね。自分も円周率に興味があったので、ピーク時は150桁くらい覚えてました。今は多分50桁ぐらいなんですけど。
■すごいですね!確かに数学が好きな人はなぜか円周率を記憶しているイメージがあります。他にもエピソードありますか?
そうですね。自分は公立の中高出身なので、進学校じゃないところから赴任してくる先生もいるんです。
高3の担任の先生は、学力的に算数の話ぐらいしかやらない学校から赴任してきたんで、ぶっちゃけ、自分のほうが数学できたんですよ。
■AKITOさんの数学力が、先生を超えていたということですね!
はい。あと、自分はわかりやすく説明することも割と得意だったんです。
なので、最初は限られた周りの友だちに数学を教えてたところから「数学がめっちゃできるヤツおるぞ」というように学校中に広まって、テスト期間に「教えて欲しい」という友だちが増えていったんです。
それで、高校3年生になるとひとりで相手できないほどの人数になったので、「今回のテスト範囲のプリント作ったからあげるよ」という感じでプリントを配ってました。
それでも、ちゃんと説明して欲しいという人が10~15人ほどいたので、定期テストのたびにチョークを持って黒板で説明してました。
■友だちだけではなく、知らない人にも先生のように教えていたということですか?
だんだんそんな感じになっていきました。(笑)
僕が教えるときは友だちの友だち…みたいな人もくるようになって、隣のクラスの女子のような、きっかけがないと交流しない子ともしゃべる機会ができました。
これも、自分にとって良い経験になりましたね。
インタビューの様子はYouTubeチャンネルにて公開中です!
■さらに詳しく知りたい方はぜひ、ご覧ください。
東大数学科に合格する人たちの驚愕の実態!数学オタクの伝説エピソードとは?
https://www.youtube.com/watch?v=SszDcsxLD1c⭐️【AKITOさんのYouTubeチャンネルはこちら!】 ・AKITOの特異点(中学生にオススメ) https://www.youtube.com/channel/UCW_Sl9toAKfgAe8HVxylUOA ・AKITOの勉強チャンネル(高校生にオススメ) https://www.youtube.com/...
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