あなたは勉強が得意ですか?
まずは、下のチェックシートにいくつチェックがつくか試してみましょう。
■チェックリスト
□どうやったら成績が上がるかわからない
□授業中は友達とお話している
□学校の授業を「なんとなく」理解している
□暇な時なスマホ、漫画等をつい見てしまう
□どうせ自分は勉強が苦手だからできないと初めから諦めている
□ノートは黒板に先生が黒板に書いたものを写しているだけ
□勉強をすることが楽しいと思えない
■チェックが3個以下
チェックが3個以下だったあなたは、勉強に対して苦手意識を持っていないと言えます。より実力を伸ばすためにこの記事で紹介されている勉強法を試してみましょう。
■チェックが4個以上
チェックが4個以上だったあなたはもしかしたら勉強に対して苦手意識を持っているかも。
この記事で紹介されている勉強への取り組み方や勉強法を試してみて、まずは勉強に対する苦手意識をなくすことから始めましょう。自信がないかもしれないけれど大丈夫、苦手なことが得意になるって楽しいですよ。
■なんで勉強が苦手なんだろう?
勉強が苦手な人は、「なぜ自分は勉強が苦手なのか」をよく考えてみるところから始めましょう。
授業のスピードについていけないからどんどんわからなくなるのか、それとも授業中に集中せずに友達を話しているからなのか、原因が変わると克服するやり方も変わります。
■苦手を克服するという経験が大事
勉強に限らず、苦手なことを克服するということは皆さんのこれからの人生を考えるととても大事なことです。
部活で苦手なことを克服したい、また、あなたが学校を出て社会人になり、仕事で苦手なことにぶつかった時、それを克服するやり方を知っているのと知らないのとでは大きな差が出てしまいます。
苦手なことから逃げずに克服できる人は、自分ができることがどんどん広がり楽しい人生を送れるはずです。せっかくなので、皆さんの身近にある「勉強」というテーマで苦手なことを克服する練習をしてしまいましょう。
お子さんの勉強に対するモチベーションを上げ、苦手意識をなくしてもらうために保護者の皆さんはどう言ったサポートを行うべきでしょうか。
まず前提として、勉強が苦手なお子さんは、学力がないのではなく、上手な勉強の方法を習得していない状態だと認識することが大事です。
つまり、「うちの子は頭が悪いから」と保護者の方が最初から諦めるのではなく、勉強に対するモチベーションをあげて上手な学習方法を身につけてあげれば成績は伸び、勉強に対して自信を持つことができるとお子さんを信じてあげることが大事です。
そうした上で、お子さんに勉強を強制させるのではなく、お子さんのやる気を引き出す工夫をすることが重要です。
例えば、親子で一緒に勉強の計画を立てて見直す手伝いをしてあげて、お子さんが計画通りに勉強を進められたらご褒美やお小遣いを渡してあげるなど、親子二人三脚で勉強へ取り組む環境を作ってあげましょう。
また、よその家庭のお子さんの成績と比べるのではなく、自分のお子さんの成長にフォーカスを当ててあげることも重要なポイントです。勉強に対する苦手意識がなくなればきっと成績もあがります。
勉強を習慣にするには
まず、苦手な勉強が得意になる第一歩は「苦手なことから逃げない」ということです。具体的には、勉強する習慣を身につけるということです。
■習慣にすることの力
習慣ということの力はとても強いです。例えば皆さんが毎朝6時に起きて着替えて朝食を食べて歯を磨き学校へ行くことを特に難しいと思ったことはないでしょう。
これらは全て無意識のうちに習慣化されていることなのです。もしこれらの行動が習慣化されていなかったら一つ一つの行動をどうするのか考えながら行わなければいけないので、とても頭を使いますし、疲れてしまいます。
勉強することも習慣化してしまえば皆さんが朝ごはんを食べるのと同じように、難しくなくなるはずです。
■習慣化するには?
人間は新しく始めることを習慣にするには、「3週間続ける」ことが必要だと言われています。3日坊主という言葉がありますが、まさに3日続けるだけでは人は物事を習慣にできないのです。
勉強に限らず、スポーツや楽器の練習など、なにか上達したいものがある方はぜひ3週間毎日やってみることをオススメします。
苦手なことも習慣化してしまうことで苦手意識がなくなり、練習をたくさんできるようになることで、いつか得意になり自信がつくでしょう。
ここからは、具体的に勉強を習慣化するためのヒントをいくつかご紹介します。
①毎日決まった時間に勉強をする
習慣化の一つのポイントは、「決まった時間に同じことを行うこと」です。
例えば、毎日1時間勉強するために学校から帰ってすぐの1時間に行ったり寝る前の1時間におこなったり、バラバラの時間に1時間行うことを続けるのはなかなか難しいです。
みなさんの1日の時間の使い方を振り返ってみて、他のことに邪魔されない時間帯を見つけてその時間を勉強に使うことをオススメします。
例えば毎日夜9時から10時の1時間を勉強する時間に使うなど、なるべく毎日同じ時間にできるようにします。
②短い時間で集中する
人間が集中力を発揮できる時間は意外と短く、平均20分-30分程度と言われています。なので、1時間の中でも25分勉強して5分休憩するというサイクルを2つ作るイメージが良いです。25分で1単元勉強するといった進め方がオススメです。
③タイマーを使う
人間は時間が限られているとわかっていると集中できるようになります。
勉強する時は1回25分とタイマーを設定して、それを目の前においておくとその時間内に終わらせようという心理が働き、集中できるようになります。
また、休憩時間も時間を決めてタイマーを設定することで、だらだらせずに気持ちの切り替えができるようになります。
④集中を奪うものを遠ざける
集中力を奪うものを自分から遠ざけることも有効です。「勉強中はスマホを自分の部屋でなく、リビングに置いておく」など、自分から集中力を奪ってしまう「時間泥棒」を物理的に遠ざけてしまうと目の前の勉強に集中できるようになります。
⑤友達と一緒に勉強する
一人だとどうしてもだらけてしまう人は、友達と一緒に勉強することをオススメします。人は誰かの目があるとだらけづらいものです。
友達と計画表を見せ合った上で、その時間で計画通り勉強が進むかを競うゲーム感覚で勉強をするとやる気もアップします。
⑥簡単な問題を最初に持ってくる
人の「やる気スイッチ」は、とにかく手を動かすことで押されることも多いです。難しい問題が目の前にあるとどうしてもやる気は起こりづらいですが、簡単な問題から始めると、いつのまにか集中できるようになっているのです。
なので、勉強の始めには得意教科の簡単な問題を解くようにして、とにかく勉強を始めるハードルを下げることが大事です。
本当に勉強が苦手な人は、まずは簡単な計算問題や漢字の書き取りだけでもいいので、毎日机に向かって決まった時間集中して勉強するクセをつけるということを意識しましょう。
⑦達成できたら自分にご褒美をあげる
自分の計画した時間にちゃんと勉強ができれば、自分にご褒美をあげましょう。
人間の脳は何かご褒美があるとわかっているものには頑張って達成しようと努力するようにできています。
例えば3週間毎日決まった日に勉強ができれば1日だけ好きなことだけをする日を作るなど、自分が達成した時のご褒美を想像して頑張ってみます。(ただし、ご褒美をあげすぎると勉強の習慣を壊してしまうので注意!)
⑧休憩や睡眠もしっかり取る
無理をしすぎると体が「これは自分を苦しめるもの」を認識してより苦手意識が強まってしまいます。
勉強を習慣化させるには、無理なく毎日続けることです。決められた時間以外は勉強のことを頭から離して、好きなことをしたり体を休めるようにしましょう。
また、人間は眠っている間にその日に勉強したことや、その日の記憶を整理して記憶に定着させます。
睡眠時間が十分でないとこの作業ができないことになりますので、せっかく時間をかけて勉強しても身につかないことになってしまいます。
中学生であれば、毎日7時間30分ほどの睡眠時間をとるようにしましょう。
オススメの勉強法
ここまでは勉強を習慣化するためのヒントをご紹介しました。次はオススメの勉強方法をご紹介します。
■①ノートの取り方
ノートの取り方にも、ちょっとした工夫があります。
まず、ノートの各ページの右端から3cmのくらいに縦に一本線を引き、ノートを2つのエリアに分けます。左側のスペースには通常通り先生が黒板に書いたことを写し、右側には自分が気づいたこと、疑問に思ったこと、コメントなどを書き込むようにします。
これを行うことで勉強に対する姿勢が受け身から積極的に変わり、授業の理解度がとても高まります。
右側のエリアを見直すだけで自分が授業で理解できていないこと、自分なりに理解したことがはっきりわかるようになります。
また、とったノートをその日のうちに見直すことも重要です。家で10分だけでもその日にとったノートを読み返すだけで、皆さんの記憶へ強く残るようになり、勉強の基礎力が身につきます。
■②勉強する範囲を細かく区切る
人間は目の前にたくさんの困難な課題が山積みになっていると、その課題から逃げ出したり、見なかったことにしてしまいます。でも、課題が少しだったり簡単だったら積極的に取り組みます。
これは、勉強にも同じことが言えます。苦手な教科ほど、1日の学習するペースをゆっくりに落として学習する範囲を細切れにしてしまいます。
極端な話、数学で言えば公式を一つ覚えて、その公式を使った問題を10問解くだけでいいかもしれません。とにかく苦手な教科は細かく分けて、少しずつ毎日解くようにしましょう。
■③友達、先生、塾の先生、保護者に聞く
自分で考えてわからない時は、保護者の方や学校の先生、塾の先生、または勉強の得意な友達など、積極的に周りの人たちの力を借りるようにしましょう。
この時に重要なことは、「自分はこう考えて解こうとしたけれど答えが間違えた」「自分はこういう風に覚えたけれど、間違っていた」など、自分がどこでつまづいてしまったのかをはっきり理解していることです。
言い換えると、自分は今何を理解できていて、何を理解できていないのかをわかっているということです。これを自分でわかっていると、取り組むべき問題がよりはっきりとするので、とても効率的に勉強が進むようになります。
■④ゲーム化する
友達と勉強の進み具体を競ったり、問題を出し合うゲームをすることも有効な勉強方法です。勉強をゲーム化してしまうことで、苦手なことでも楽しく取り組めるようになります。
考え方として、自分が公式を一つ使えるようになったら「レベルがアップした」と考えて、強敵(難しい問題)に立ち向かっていく自分をイメージしてみるとよいです。勉強が進むごとにレベルアップする自分を想像するとやる気が出ると思います。
この考え方は「ゲーミフィケーション」と言われ、社会人の大人でも使われている勉強のやり方で、大きな効果が認められています。ゲームが好きな方は是非自分自身をゲームの主人公に見立てて勉強というゲームに取り組んでみましょう。
勉強を頑張っているお子さんに対して、保護者の方が言ってはいけない発言や、逆に積極的にかけるべき言葉があります。一例をご紹介します。
言ってはいけない発言:「勉強しなさい」では子どもは勉強しない
「●●さんはテストで90点だったのにあんたときたら。。」
自分のお子さんとよそのお子さんを比べるようなことはしないであげてください。
たとえお子さんのテストの点数が平均より低かったとしても、以前と比べて成長している部分があればその頑張りに対して褒めてあげる。その上で次はここを勉強しようと具体的な弱点克服へ導いてあげてください。
「勉強しなさい!」
計画通りにお子さんが勉強できていなかった場合についつい出てしまう発言ですが、他人から強制させて勉強してもモチベーションはあがらず、身につきません。
そう言った場合は「なぜ計画通りにすすまなかったのか、どうすれば計画通りに進められるのか」といった風に原因と対策を親子で話し合い、解決できるようにしましょう。
かけるべき言葉:結果の前に子どもの努力を認める。
「よく頑張ったね」
保護者の方に頑張りを認められて嬉しくないお子さんはいません。テストの結果も大事ですが、お子さんがそのテストに向けて一生懸命努力していたのであればまずはその頑張りを褒めてあげましょう。
「自分のペースで成長していこう」
勉強が思い通りにいかずに悩んでいる場合は、無理に進めさせずに成長を認めるような発言が好ましいです。
保護者の方が常に寄り添ってサポートしているという実感があれば、お子さんも自分のために応援してくれる人のために頑張ってくれるはずです。
勉強を習慣化して、自信をつけよう
物事を習慣化させることは、勉強に限らず人生をより豊かにするために大事な能力です。学生のみなさんは勉強を習慣化させてみることで苦手なことを克服するという経験を是非してみてください。
きっと自分が思っているよりすごく自信につながる体験になると思います。
保護者の方は、そうやって頑張るお子さんを応援して、導いてあげましょう。親子二人三脚で勉強への苦手意識を克服しましょう。
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